白洋舎(はくようしゃ、証券コード9731)は1906年(明治39年)に創業し、日本で初めてドライクリーニングを実用化した国内クリーニング業界の最大手企業である。東証スタンダード市場に上場し、BtoC(個人向けクリーニング)・BtoB(ユニフォームレンタル・リネンサプライ)という二本柱のビジネスで安定した収益基盤を持つ。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 株式会社白洋舎(はくようしゃ) |
| 証券コード | 9731(東証スタンダード) |
| 設立 | 1920年5月2日(大正9年) |
| 創業 | 1906年3月14日(明治39年) |
| 本社 | 東京都大田区下丸子2-11-8 |
| 資本金 | 24億1,000万円 |
| 代表者 | 代表取締役社長 五十嵐瑛一 |
| 従業員数 | 正社員1,328名(2025年12月末) |
| 売上高 | 連結446億2,500万円(2025年12月期) |
創業120年の歴史とパイオニア精神
1906年、創業者・五十嵐健治が東京日本橋呉服町に「白洋舎クリーニング」を開業したのが出発点だ。創業翌年の1907年には東京大井に日本最初のドライクリーニング工場を開設し、当時の繊維製品ケア技術を根本から変革した先駆者として業界に確固たる地位を築いた。1939年には社歌を作詞家・北原白秋、作曲家・山田耕筰というそうそうたる文化人に依頼したというエピソードが、当時の同社の社会的存在感の大きさを物語っている。
1949年には東京証券取引所に上場。1990年には創業者五十嵐健治の伝記小説「夕あり朝あり」(三浦綾子著)が刊行されるなど、単なる企業の枠を超えた日本近代産業史の一角を形成してきた。2006年に創業100周年を迎え、2026年現在は創業120年の節目の期間にある。
三本柱のビジネスモデル
クリーニング事業(BtoC)は白洋舎の顔であり収益の主軸だ。カシミヤ・毛皮・デリケートな新素材への対応など、家庭洗濯では難しい衣類のプロフェッショナルケアを全国チェーンで提供する。近年はスマートフォンアプリ(2022年7月リリース)を活用した非接触型の宅配クリーニングサービスや、2023年8月開始の古着買取サービスへと事業領域を積極的に拡張している。
ユニフォームレンタル事業(BtoB)は在庫管理・修理・サイズ交換という煩雑な業務をすべて請け負うワンストップサービスとして法人顧客に提供する。製造業・サービス業・医療機関など幅広い業種からの安定した受注が継続的なストック収益を生み出す構造だ。東部事業所(神奈川)と西部事業所(大阪)を核に全国展開している。
リネンサプライ事業(BtoB)はホテル・レストラン向けのシーツ・タオル・テーブルクロス・ナプキン等のリネン用品をクリーニング付きでレンタルする事業だ。自社の洗濯科学研究所でその土地の水質に合わせた洗浄フォーミュラを構築し、ラグジュアリーホテルが求める白さ・清潔さを科学的品質管理で担保している。子会社・共同リネンサプライが千葉・相模原の事業所を拠点として展開する。
投資家視点からの評価
東証スタンダード市場に上場する白洋舎は、株主・投資家向けのIR活動にも積極的な姿勢を見せている。2025年12月期連結売上高446億2,500万円という規模は決して大型株ではないが、競合が少ない専門性の高いリネンサプライ・ユニフォームレンタルという法人向けストック型ビジネスが安定した利益基盤を形成している点は評価に値する。
業界環境としては、人口減少・単身世帯増加・コインランドリー普及による個人向けクリーニング需要の構造的縮小という逆風がある一方、インバウンド需要の回復を追い風としたラグジュアリーホテル向けリネンサプライの拡大、企業の制服・ユニフォーム需要の安定性が業績を下支えしている。宅配クリーニングへのデジタルシフト・古着買取という新規事業の育成が、中長期的な収益多角化の試みとして注目される。
オリジナル商品:ソロモンブランド
白洋舎は120年のクリーニング技術を家庭向けにも展開すべく、「ソロモン」ブランドのオリジナル洗濯用品を販売している。液体洗剤・おしゃれ着用洗剤・柔軟剤・酸素系漂白剤・粉末洗剤というラインナップに加え、白洋舎工場でも使用するプロ仕様のお手入れブラシ、さらにはお米・お水といった食品まで手掛けているのは「清潔で美しく快適な生活空間づくり」という経営理念の実践として位置づけられている。
よくある質問
白洋舍はどのような会社ですか? 1906年創業・日本初ドライクリーニングを実用化したクリーニング業界最大手。個人向けクリーニング・ホテル向けリネンサプライ・企業向けユニフォームレンタルの三事業を展開し、東証スタンダード市場に上場(9731)している老舗企業だ。
白洋舍のクリーニング料金はいくらですか? 代表的な料金はジャンパー1,870円・ダウンジャケット3,300円・ダウンコート5,280円・ワンピース1,980円(いずれも税込み)。素材・デザインによって異なるため、持ち込み前に公式サイトの料金表確認が推奨される。
白洋舍の宅配クリーニングはどう使いますか? 2022年7月リリースのスマートフォンアプリから申し込み・集荷予約・仕上がり確認・受け取りまで非接触で完結できる。アプリダウンロード後に会員登録し、集荷希望日時を選択するだけで利用可能だ。